無駄な節税は無借金経営の敵。

2018-05-08 - 松尾繁樹 - 0 - 実践!財務の知恵


所長の松尾です。
 
 
無借金経営を目指すのであれば、利益の最大化が課題です。

利益の最大化というと、当たり前のことに思われるかもしれません。

しかし、これは経営者にとって必ずしも当たり前ではありません。

利益が多いことは、納税額が多いことを意味します。

経営者には利益金額を少なく抑えようとする欲求が働きます。

 
 
これには利益金額には実感がないことが大きく影響しています。

帳簿の上で算出された利益は、直ちにその分の資金が増加することを意味せず、現実感に乏しいものです。

借入金の返済や、売掛金として未回収の分がある等により、手元の資金残高は利益の半分も増加していないことが多々あります。

ここで利益の30%程度の資金を納税にとられれば、資金の増加は微々たるもの。

「一生懸命に働いてきて稼いだ利益を”全部”国にもっていかれた。」

という思いに至るのも無理がありません。

このような経験が、使い切るべき予算のように利益をとらえ、利益計上を徹底的に排する経営に繋がっているのでしょう。

 

 

しかし、利益計上は、借入に頼らずに会社の資金を増加させる唯一の方法です。

無借金経営を目指すには、利益を計上する以外に方法はありません。

 

 

節税第一主義を脱し、利益を計上して法人税を支払うよう改革を進めた会社があります。

 

経営者によれば、

 

・気がつけば手元預金が増えてきている

・銀行借入が順調に減っている

・振り返れば、今年は役員から資金の持ち出しがなかった

このような成果を実感したとのことです。

 

結果3年で、借入は年商の8割近くから、月商3カ月程度まで減少。

日繰りに追われていた資金繰りは大きく改善し、手元資金は月商2か月を超え、役員からの持ち出しもなくなりました。

勿論、事業環境が悪くなかったことはありますが、それを差し引いても素晴らしい成果です。

 

 

この経営者の言葉をいくつか紹介します。

「精神的な負担が随分軽くなった」

役員からの持ち出しがないことは資金繰りの負担減に直結します。

資金繰りを担当されていた奥様の笑顔が増えたことが印象的でした。

 

 

「手元にキャッシュがあると気持ちに余裕が生まれ、新たなアイデアも浮かびやすい」

資金繰りが厳しい時は、そちらに思考が大きく割かれます。

残高に余裕があれば、アイデアを実際に試すことも出来ます。

 

 

「納税金額が大きくて驚くが、納得できている。」

資金の持ち出しがなくなり、会社のお金と経営者自身のお金の切り分けが出来ました。

法人の資金を客観的に見ることができるようになり、納税を受け入れられるようになったようです。

 

 

利益を軽んじた経営では、いつまでたっても借金は減りません。

無駄な節税は無借金への敵とご認識ください。

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「理想の姿に一歩近づき、また一歩先を考える。」

松尾繁樹公認会計士事務所

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