不良在庫や過剰在庫は決算前に処分しましょう!

2018-07-19 - 石川修平 - 0 - お役立ち

スタッフの石川です。
早い梅雨明けとともに、猛暑の夏が到来しました。
今年の夏は例年より雨が少なく、気温も暑い日が続く予報がでております。
熱中症や夏バテには、気を付けてお過ごしください。
 
 
先日、顧問先様とお打ち合わせの際、次のようなお話がありました。
「〇年前、あまり使わない部品だったが安売りしていたため、大量購入してしまった。
〇年経ってもほとんど使わず、不良在庫として多く余っているため、廃棄したいが税務上はどのような扱いになるか」

長年滞留しているとはいえ、お金をかけて仕入れたものを、処分に踏み切るには勇気がいることだと思います。
しかし、在庫を処分することは税務上だけではなく、コストの面においても大きなメリットを受けることができます。
 

 
<在庫について>
まず在庫とは、商品や製品、原材料など企業や個人事業主が所有する、販売前の資産のことです。
会計上では棚卸資産をして扱われ、決算期末にいくら残っているか棚卸をおこない、
棚卸資産額を算出して、貸借対照表に記入する必要があります。

 
<税務上のメリット>
期末時点で残っている在庫のうち、売れる見込みがない商品を廃棄処分することにより、「棚卸資産廃棄損」
計上することができ節税になります。保険の加入などお金をかける節税策と違って、資金繰りにも負担をかけません。
 
売れる見込みのない在庫(不良在庫)を、実際に廃棄することで損失に計上するため、在庫の評価を落として
損失に計上する「棚卸資産評価損」より確実で、税務調査時に争いが発生することはほとんどありません。
 


 
実際の廃棄にあたっては、廃棄の事実を残すために、社内決裁した議事録や廃棄業者から受け取った領収書、
さらには廃棄する在庫の写真を残した方がよいでしょう。
廃棄は決算日より前に行う必要があり、業者に依頼する場合も決算日以前に引き渡しましょう。

 
<管理維持コスト削減のメリット>
不良在庫を廃棄することで、在庫を保管していた倉庫の賃貸料や保険料などの管理維持コストや、
在庫を管理する人件費を削減することが出来ます。
お金をかけて購入した商品を廃棄することは、もったいないという考えもごもっともですが、
不良在庫にも管理維持コストがしっかり発生していることを認識したいところです。
 
不良在庫を「決算セール」という名目で、通常より安い価格で販売をおこなうことで、多少なりともキャッシュが
手元に残りますので、資金繰りの改善として有用です。
自社の社員に対して安く売る方法も一つの手ですが、社員への現物給与として見なされて
しまう可能性がありますので、下記要件に注意が必要です。

①社員への値引き販売価格が仕入原価以上かつ、値引き販売価格が元の販売価格の70%以上であること。
②役員や社員の職位や勤続年数に関わらず、値引き販売価格が一律もしくは、全体的に合理的な
バランスが保たれていること(特定の人物のみ値段が安い等ないこと)

③販売数量が一般家庭で消費する程度であること

 
 
在庫は経営者の大きな悩みの一つです。今回の記事のような在庫の廃棄だけではなく、適正在庫の量など
お困りの点がございましたら、お気軽に当事務所へご連絡下さい。

━━━━━━━━━━━━━━━━━━

「理想の姿に一歩近づき、また一歩先を考える。」

松尾繁樹公認会計士事務所

http://matsuo-cpa.jp/

横浜市旭区本村町101-11和田ビル2F

相鉄線二俣川駅 北口徒歩2分

お問い合わせはこちらまで。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です